賃貸アパートの自宅に木工旋盤があるゆったり人です^^
こんなもの作ったりしているのは、過去にご紹介済み^^
どんぐりちゃん^^
このどんぐりちゃんを作るのに活躍しているのが....
はい、木工旋盤。
(写真は以前製作した“どんぐり用つまみ部”加工時の写真で、どんぐりちゃんではありません)
こういった細かいものを作るので、木工旋盤に付属する板プラス(やや大きい木材をビス止めして固定できる部品)にステンレス皿を被せて強力両面テープで接着し、そこに削る対象をこれまた両面テープで固定してゆっくりと作業していました。
こうすることで無駄になる木材が少ないという利点があるんです。
また、木工旋盤は高速に回転しますけど、ステンレス皿は表面がなめらかなので回転時に手が触れてもなんてことありません。
サンドペーパー作業などは、回転するステンレスにずっと手が触れつつ作業するような感じです。
安全性高く、さらに無駄となる木材も少ないということで気に入っていましたが、難点もあります。
削る対象を回転部(主軸側)とその反対側から心押台(芯押台)で挟み固定できますが、それでもたまにバイト(削る刃の工具)がガリッと食い込むように入ると両面テープが剥がれてしまうことも。
それと、ステンレス皿にセンターが分かるように円状に印を入れていますが、それでも貼り付けたらセンターを外していたなんてこともしばしば、何度も貼り付けなおすのは気分がよくありません。
なので、削る対象を両面テープで固定する、のはちょっぴり困るところもある次第なの...ね。
このあたりを改善するにはアレかなと...ついに、ついに...
スクロールチャックを投入しました^^
削る対象を爪でガッチリとつかんで、片手持ちで強力に保持できるツールです。
これまでの両面テープ固定・ステンレス皿方式より、爪でつかむ部分が必要になる点は多少材料的にはデメリットですが、それでもガッチリ固定できてセンターも必然的に出るというのはかなり効率的。
スクロールチャックの側面が色違いになってますが、それぞれに穴があります。
ここに2本のバーを差し込んで使用しますが、例えば本体側(黒い側)の穴に差し込んだバーを固定するとして、手前側の穴に差し込んだバーを時計回りに回すと爪が開き、反時計回りに回すと爪が閉まる、という動きをします。
これは内部に蚊取り線香みたいな溝があり、溝に噛み合うように爪の裏側が加工されています。
2本のバーを使って回転させることにより、溝に従って爪が動くことで広がったり狭まったりする、という仕組みです。
対象をつかんで回すとこんな感じ。
以前からこれ欲しいなぁ、と思っていたのですけど、どんぐりちゃんみたいな小さな対象物の際には悩ましいなぁ、と思っていたのです。
なぜなら、あんなゴツゴツした工具が高速に回るすぐ近くで、対象の木材を削るわけです。
削る対象が小さいので、必然的に近接作業といった感じなんですね。
バイト(刃)が触れたらカチチチチン!と弾くでしょうし、サンドペーパーをかけている際につい指が当たれば「いててっ!」となること必至!
よくよく集中してやっているときはいいでしょうけど、慣れてきたら...これ、いつかは怪我します、間違いなく。
リスクアセスメント的にも優先順位高いと思われますが、なんらかの対処をしないと怖い。
これがいままで手を出してなかった理由(ま、お値段それなりというのもありますけど・プロ用より安いとはいえ)
ということで思案の結果、「やはりスクロールチャックに簡単に手が触れないようにしなくては!」ということで、スクロールチャックぎりぎりのところに仕切り板をつけてみようと思います。
何がいいかなぁと思案しましたが、ホームセンターで金属板やアクリル板を買って加工するのはけっこう大変。お値段もけっこうかかってしまいます。
そこで思い立ったのが、ブックエンド(本立て)であります。
100円ショップで適度なのを買ってきました、断然お安い。
ブックエンドのベース部が10cmほどありますが、旋盤モーター部からスクロールチャックの爪面までは8cmほどなので少し曲げて調整します。
机の角を使ってぐいっと力を入れて調整...
こんな感じ。
これが実家なら高速カッターがあるので切断するという手法もありましたが、まいいでしょ。
次に削る対象物が通る程度の穴を開ける必要があります。
まずはスクロールチャックの土台部から適度な高さとなる位置にひとまず穿孔(位置決め)
どんぐりちゃんに使う木材は13mm〜20mm程度。
なので、今回は22mmのホールソーで開けることにします。
(ここで必要以上に大きな穴にしてしまうと、危険性が上がってきますので程よいギリギリラインで)
センター穴に合わせてホールソー...小型卓上ボール盤で挑みましたが、非力で時間がかかりました。
(ボール盤なのに少し力を入れたら止まるんです、普段ビス穴程度の作業でしたからここまで力がないとは気づきませんでした)
こんなことなら最初からmakita電動ドリルで一気にやってしまう、というのもアリでしたね...
なんとか貫通。
濡れた感じになっているのはKURE-556(熱が上がり過ぎないようにする目的)。
そんなこんなで設置^^
旋盤本体の土台部には刃物台、心押台をスライド移動させる溝がありますので、これを活用して溝部の裏側に木を入れて締め付けました。
ただ、固定時に若干奥よりの位置になってしまいました。
ひとまずは問題ないので様子見ですが、必要となれば再調整します。
底面はビス止めしていますが、ブックエンドの金属板は薄いのでそれだけでは上部がたわみ、作業時にブックエンドに手が触れるとスクロールチャックにあっさりと接触する恐れがあります。
そこで、とりあえず感がありますが手元材料で使えた丸棒をちょうど良いところでカット、つっかえ棒としました。
丸棒はブックエンド側をビス固定、ボール盤本体側は廃棄クレジットカードをカットして両面テープで固定、本体部にひっかけている状態です。
ブックエンドの板とスクロールチャックの隙間がいい感じでしょ、触れていませんよ^^
上部につっかえ棒を設置しましたので、スクロールチャックにバーを差し込んで回す際の操作角度が制限されますが、まぁ、同程度の丸棒を差し替えする程度ですからそれほど苦にはならないと思います。
ということで、削る対象をセットしてみたところ。
いい感じです。
これなら、少なくとも高速回転するスクロールチャックに手が触れて怪我をする、というのは防止できるでしょ^^
旋盤作業では、削る作業を挽く(ひく)と表現がされるようですけども、怪我する不安なく作業できました。
ウエスまであてたところ、このあと切り落として完成となります。
怪我防止効果、十分確保できそうです^^
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